岸壁に若者たちがお手製の菓子を準備して迎えてくれました。北緯70度のこの地は、1年の3分の1は太陽が顔を見せない日々があります。この日は日本の冬くらいの寒さですが、太陽の昇らない冬はさぞかし厳しい寒さでしょう。 そんな中でも人々は辛抱強く、工夫しながら生きているのでしょう。着飾った若者たちの歓迎を見て、あたなたちは都会へ行かないで頑張っているんだという思いが湧いてきて、心からサンキューと声をかけました。 もらった菓子はまだ温かさが残っているような感じでした。
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師