夕方17時、飛鳥IIは頭上をシンガポール本土とセントーサ島を結ぶケーブルカーが通過する、ユニークな岸壁に着岸しました。入港風景をひと目見ようとオープンデッキにはお客様がずらり。垢抜けたモダンなビル群をしみじみ眺めながら、「数十年ぶりに来たけど、本当に変わったねえ」と当時との隔世の感を語るお客様もいらっしゃいました。
夕食を軽く済ませたら、さっそくナイトツアーへ。美しく暮れていくシンガポールのビル景を車窓に眺めながらガーデンズ・バイ・ザ・ベイへと向かいました。ドーム型の植物園を見学し、いよいよハイライトのスーパーツリーグローブのライトアップショーがスタート。それは巨大なアート作品を見ているような、期待値をさらに超える素晴らしいショーでした。
寄港地の夜を堪能できるのは、オーバーナイトステイならではの楽しみです。特にシンガポールは公共交通機関も発達しているので、夜間の足も心配無用。筆者はツアー終了後に街に繰り出し、大勢の多国籍な観光客にまぎれてベイフロント周辺の近未来的な夜景を堪能しました。先日のレムチャバンや香港ともまた異なる、もうひとつのアジアの顔がそこにはありました。