フォトエッセイ

Cruise:南極・南米ワールドクルーズ2015-2016(100)

蒸気機関車「世界の果て号」に乗って

緯度:S 54度 49分

経度:W 68度 18分

天気:曇り

気温:12.5度

速度:-ノット


海域:南極海

寄港地:ウシュアイア

停泊2日目は橙がかった斜光が美しい晴れ渡った朝となりました。「晴れ時々雨」の予報通り、しばらくすると時折天気雨になってみたり、強い風に運ばれた雲がぱらぱらと小雨を降らせたり……。そんな変わりやすい天気も、ここが確かに最果ての地であることを実感させてくれます。
筆者は午前中は町を散策し、午後は「機関車で行くティエラ・デル・フエゴ国立公園」のツアーに参加しました。20世紀前半の当地は流刑地だったそうで、囚人たちの手で町や鉄道が造られたのだと聞きました。
かつて南フエゴ鉄道と呼ばれていた森の奥へと分け入ってゆく狭軌の蒸気機関車は、今では「世界の果て号」という観光列車になっています。マッチ箱のような客車のボックスシートに乗り込むと、南極ブナの森と山や川の美しい景色が車窓の向こうに流れてゆきました。

著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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