ニューヨーク入港は薄雲に覆われていました。太陽はビルの上を這うように上がってきましたが、薄雲がかかったので光がやや弱くなりました。マンハッタンのビルの間に日の出が輝き、感動的な入港でした。朝7時、予定どおり88番ピアに着岸しました。 入国手続き終了後、街まで歩いて出かけました。ブロードウェイをタイムズスクェアまで下がってゆくと、なんとそこに歩行者天国が出現しました。道路の約半分が歩行者天国で、パラソルが立ち、大勢の人が飲み物などを飲みながら寛いでいるのです。 ニューヨーク最大の繁華街で、道路の半分を車両通行禁止にするという、なんとも思い切ったことです。日曜日に限定するというのとは違います。都心にはこれ以上車を入れなくていいという市長の考えだということです。ニューヨークで最もインパクトの強い変化でした。
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師