昨日、バンクーバーを出港しインサイドパッセージと呼ばれる、フィヨルドの海を航海しています。両舷に広がる氷河で削られた複雑な地形をかなり間近で見ることが出来ます。どの地形も木々で覆われていて、どこまでもこの風景が続くかのようです。いくつかの島には集落や町が見えます。その一つのコモラント島には、いたるところにトーテムポールが立っています。トーテムポールにはそれぞれ意味やストーリーがあって彫られているそうです。
午前中、動物写真家の岩合光昭さんの講演がありました。会場のギャラクシーラウンジは満席です。今回は「北太平洋に暮らすザトウクジラ」というテーマでした。岩合さんが今まで撮影で体験されたことや、ご自身の自然への思いなどを話されていました。次回もすごく楽しみです。
インサイドパッセージを航行中はブリッジからの船内放送が何度も流れます。「本船左舷側、遠くにラッコがいます。」「本船右舷前方、クジラが見えます。」そのたびに双眼鏡、望遠レンズを付けたカメラを持った人々が、右に左に集まります。見える、見えないで一喜一憂です。これから北上するにつれ、もっと見る機会が増える事でしょう。
今夕のエンターテイメントは西村由紀江さんのピアノコンサートでした。穏やかな海に揺られながら、優しく奏でられるメロディーがどこまでも心地いいものでした。