ショーが始まると先ず世界最古の管楽器とも言われる「ディジュリドゥ」の太い低音がステージに流れました。そして、アボジリニが受け継いできた踊りが展開されます。エミューやカンガルーを大きな男が表現するのが面白く、また戦闘シーンでは力強く表現するダンスが大変興味深く展開されました。それはまさしく、共同体の生活や、舞踏、音楽などの慰安の原型なのだと思いました。 飛鳥Ⅱは予定通り21時にケアンズ港を出港しました。プールサイドではデッキダンス大会が開催されてアップテンポの曲にあわせて、汗を流しながら踊っていました。船外にはケアンズの灯りが流れてゆきます。
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師