フォトエッセイ

Cruise:南極・南米ワールドクルーズ2015-2016(100)

大西洋から太平洋へ

緯度:N 9度 11分

経度:W 79度 51分

天気:晴れ

気温:29.0度

速度:1.6ノット


海域:大西洋

寄港地:終日航海日

きょうは本航後半のハイライトのひとつ、パナマ運河通峡の日です。大西洋の入り江で水先案内人を迎え入れたあと、8時45分頃に最初の閘門「ガツンロック」へと船を進めました(写真上)。パナマ運河は合計3か所のこうした閘門を利用して、海抜26mの湖を経るかたちで大西洋と太平洋を結んでいます。
スエズ運河は単なる切り通しですが、こちらのパナマ運河には閘門があり、船の上下が見ものです。鉄製の扉が閉じて水がたまり、次なる高みに進んでゆく。その繰り返しで5万トンを超える客船がみるみるうちに上がってゆきます。世界の物流の要衝でもあり、実に興味深い社会科見学です。
飛鳥IIは左右合計6台の銀色の電気機関車からの綱を取り、これで船体を運河の中央に維持しています。船の右も左も、船首も船尾も見どころいっぱい。珍しい光景をそうして1日楽しんで、すっかり日が落ちた午後7時過ぎ、アメリカ橋をくぐった飛鳥IIはついに再び太平洋へと戻ってきました。

著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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