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フォトエッセイ

Cruise:南極・南米ワールドクルーズ2015-2016(100)

終日航海日

緯度:N 22度 11分

経度:W 165度 43分

天気:晴れ

気温:22.0度

速度:17.5ノット


海域:太平洋

寄港地:終日航海日

横浜に向けた終日航海が始まりました。波浪は少し収まって来て、風も東北東と追手に回り、船速も上がっています。船内は今日もスポーツ系、カルチャー系と色々なイベントが盛りだくさんです。
11時ビスタラウンジでホノルルからご乗船のお客様46名様をご招待してウェルカム・パーティーが開催されました。洋上だけの9日間、ワールド・クルーズの最終区間にご乗船頂いたお客様を、船長以下シニアオフィサーが総出で歓迎です。
お昼にはアスカプラザで太平洋鮪の解体ショー。やや小ぶりの40kgですが、ホノルルに水揚げされたものを仕入れたそうです。ギャレーのスタッフが鮮やかな手さばきでおろします。お客様は大拍手、前列のお客様はつまみ食いをご期待のようでしたが、今夜のディナーまでお預けでした。
14時からはシアターで堤江実先生の詩の朗読教室の発表会、元アナウンサーで詩人の先生は飛鳥Ⅱではお馴染です。教室を代表して有志の皆さま18名様が、各自が選んだ好きな詩を朗読しました。短期間でこんなに周りに感動を与える朗読が出来てしまうのかと驚きです。涙を浮かべて聞いている方もいらっしゃいました。
美しい日本語、滑舌の良さなど、練習しなければならない事も多いのですが、一番大切な事は素直に詩を理解し、自分の呼吸のリズムで朗読する事だそうです。そうすればそれぞれの人生経験に裏付けされた味が出るのだそうです。
詩は祈りと先生は話されます。折しも今日は日本の3月11日。全国で追悼の式典がおこなわれていることでしょう。シアターに満ち満ちている人の優しさが遠く離れた洋上からの慰霊になるのではと感じました。
夜のギャラクシーはチェリストの斎藤静さんを中心とした弦楽四重奏”ルーテシア”の演奏会。クラシックから映画音楽、童謡まで幅広い演奏です。アンコールに応えて”憧れのハワイ航路”が演奏され、楽しい時間でした。

著者紹介

幡野 保裕

飛鳥クルーズ第5代船長。1944年生まれ。1995年6月から2003年3月まで、初代・飛鳥の船長を務める。その間、61カ国を含む国内外225港に入港、4回の世界一周クルーズを飛鳥の船長として指揮した。その後、郵船クルーズ専務に就任。2010年4月から顧問。2011年3月郵船クルーズ退任。現在は飛鳥クルーズのリピータークラブである“アスカクラブ”の会長を務める。

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