「氷雨」の大ヒットで知られる日野美歌さんは、その後1986年にデュエットソング「男と女のラブゲーム」も大ヒットとなりました。現在はジャズをはじめ、様々なジャンルで普遍的な歌の世界を目指して活躍しています。 桜をこよなく愛し、桜が咲く時期にこだわりライブを開催しています。「氷雨」でスタートして、途中「里の秋」「涙(なだ)そうそう」「桜のワルツ」「花吹雪」と歌い進めるうちに、日野さんの目指す世界が垣間見えるようでした。 しみじみとした情感を通過した温かさとでも表現したらよいのでしょうか。桜の咲いているときも、散るときも好きだという日野さんの感性は、多くの日本人の心根にある感情に届くのだと思います。それはまさしく歌の普遍的な世界なのでしょう。心温まるコンサートでした。
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師