このクルーズは神戸港がゴールですから今夜が最後の夜ではありませんが、横浜で多くの方が下船しますし、筆者も横浜で下船しますので、なんとなくクルーズ最後の夜という感じです。 猪俣猛ジャズカルテットが、この夜のギャラクシーラウンジを飾ります。皆さんに親しまれた名曲を演奏しました。猪俣さんは言葉とメロディの美しい音楽を求めているので、最近のわかりにくい音楽に疑問を呈しながら、演奏に入ります。 「アラウンド・ザ・ワールド」「家路」(ドボルザーク作曲)「センチメンタルジャーニー」「ツーヤング」「テイク・ファイブ」…。いずれも素晴らしい演奏ですが、圧巻は猪俣さんのドラムソロでした。小さい音の美しさ、エキサイティングなことが伝わります。大きく叩いても澄んでいる猪俣さんのドラムは、研ぎ澄まされた世界です。
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師