午前9時過ぎ、最初の寄港地厦門に入港しました。接岸した港はまだ新しく、周辺に建築中の高層ビルが立ち並び、元気な中国を垣間見る事が出来ます。 入国審査を終え、オプショナルツアーの「世界遺産・南靖土楼を訪ねて」に同行しました。バスに乗り込んで出発すると、栄えている街の風景が工業地帯を経て、バナナ畑や茶畑に変わっていきます。 3時間ほどバスに揺られていると、土楼のある南靖県に到着です。見学場所のひとつ「田螺坑土楼群」は、高台から見ると5つの土楼が梅の花のように寄り添っています。高台を下り円形上の土楼を近くで見ると、想像以上の高さで迫力があります。 この土楼群は、厚い壁と木の骨格からなり、世界遺産にも登録されています。そして驚いた事に、まだここで生活している人たちがいます。世界遺産の中に普通の人たちの日常生活があり、独特の雰囲気がありました。独特と言えば、土楼群でのお手洗いもインパクトが強かったですよ。みなさんに良い思い出を残してくれました。
著者紹介 朝比奈 雄太 1971年生まれ。静岡県出身。 高校卒業後、東京綜合写真専門学校に入学。 在学中より、フリーカメラマン藤尾真琴に師事。 1994年よりフリーランスのカメラマンとして独立。 出版社マガジンハウスより業務委託をうけ、雑誌写真を中心に活動範囲を広げている。 撮影対象は人物、料理、旅行取材等、多岐にわたる。