現地時間午前10時、飛鳥IIは今クルーズ最後の寄港地、基隆に入港しました。今日はあいにくの空模様で、気温もぐっと低く感じます。入国審査を終え、みなさんそれぞれ最後の寄港地を楽しむためにお出かけです。私は忠烈祠と故宮博物院の見学ツアーに同行しました。 忠烈祠は国民党政府のために戦死した約33万人の中華民国将兵が祀られています。衛兵が立っているのですが全く動かず、まばたきもしてるようには見えません。感心して見ていると、衛兵交替式が始まり、数人が隊列で行進して行きます。その動きも一糸乱れることも無く、不謹慎かもしれませんがマイケル・ジャクソンのダンスを見ているような感じがします。 午後から見学した故宮博物院は世界四大博物館と言われる通り、とても広いんです。有名な展示物の翠玉白菜や肉形石など、素晴らしい彫刻技術を鑑賞出来たのですが、あまりの人の多さにもビックリしました。個人的には博物院にカメラを預けろと言われ、商売あがったりでした。 充実した1日を過ごし、21時に飛鳥IIは神戸に向けて出港しました。日本で帰り待っているみなさん、もうすぐ帰りますので待っていて下さい。
著者紹介 朝比奈 雄太 1971年生まれ。静岡県出身。 高校卒業後、東京綜合写真専門学校に入学。 在学中より、フリーカメラマン藤尾真琴に師事。 1994年よりフリーランスのカメラマンとして独立。 出版社マガジンハウスより業務委託をうけ、雑誌写真を中心に活動範囲を広げている。 撮影対象は人物、料理、旅行取材等、多岐にわたる。