飛鳥IIは午後になって3月20日以来となる再びの太陽直下点を越え、なおも北上を続けています。夜にはダカール沖を通り過ぎ、アフリカ大陸をかすめて次の寄港地テネリフェ島へと向かっています。 さて、船上では毎晩のようにゲストエンターテイナーによるショーが催されていることはご存知の通り。ですが、きょうに限っては少々雰囲気が違います。ギャラクシーラウンジで催されたメインショーは、何とお客様による「2014年ワールドクルーズ洋上かくし芸大会」。 日本舞踊にマジック、歌舞伎声色、太極拳、バンド演奏、社交ダンスにフラダンスなどなど、総勢11組もの皆さんが大熱演。この道ウン十年の達人芸あり、ちょっぴり危なっかしい一芸もあり。「○○ちゃーん!頑張って~!!」だなんて、客席からの声援がいつもにも増して温かく、心和むショーでした。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。