大西洋を北上して10日目の今朝、ついにスペイン領カナリア諸島のテネリフェに到着しました。112日間の世界一周の中でも終日航海日が最も長く続くこの区間を、皆さん船上で無事に楽しく過ごすことができたようですね。そして久しぶりの陸地は感慨もひとしおです。 1496年にスペイン領となったカナリア諸島はいわば「大西洋のハワイ」。港には他にも2隻の客船が着いていて、リゾート地としての賑わいが感じられます。火山地形の島は岩だらけで、色とりどりのブロックを積み重ねたような家並みが斜面に密集しています。 午後は標高3718メートルのテイデ山を遠望するツアーに参加しました。カナリー松の林を抜けて山道をバスで上ると、その先には見渡す限りの雲海が。皆さんの感嘆の声、いつにも増して大きかったですよ。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。