停泊2日目のきょうは、待望のエルミタージュ美術館を訪ねるツアーに参加しました。宮殿広場とネヴァ川に面した冬宮の建物を中心に運河を挟んだ先の先まで建物が連なる広大な美術館です。収蔵品は古代エジプトに始まりフランスやイタリア、スペイン美術などの傑作ばかり、すべて実物が展示されています。 レンブラントの間、ダヴィンチの間、ミケランジェロの間……。圧巻の展示は挙げればキリがありません。撮影もOK。撮った写真を拡大すると肖像画の瞳の描き方や光の入れ方など、筆遣いにも改めて心打たれます。 いや~それにしても歩きましたね。何キロ歩いたんでしょうかというほど広かった(笑)。夕方の船内はきっと充実感とほどよい疲れに満ちていたことでしょう。船は予定通り午後6時に出航し、バルチック艦隊の基地・コトリン島の脇を抜けてフィンランド湾へ出ています。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。