サンクトペテルブルク、タリン、ストックホルムと5日連続の寄港・停泊を終えて、飛鳥IIは再びの終日航海日を迎えています。さすがに皆さんきょうはのんびり。曇りと霧が織りなす窓外の白っぽい海景も手伝って、船内はなんだか時間が止まったように穏やかでした。 朝10時にはノーベルディナーの来賓で化学者の根岸英一さんの講演会があり、二酸化炭素リサイクルを今後1~2世紀で考えるのが人類の急務で、有害物質を無害にできる触媒が大切な意味を持つと教わりました。味噌ができるのも実は「酵素という触媒」のお陰だそうですよ。 晩には打って変わってこれまた待望の八神純子さんのスペシャルコンサート。伸びやかな美しい歌声に癒された方も、きっと多かったに違いありません。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。