コロンブスを新大陸(新世界)へと導いた“貿易風”。アルーバではその貿易風が常に島全体に吹いるため、気温のわりには比較的過ごしやすい気候となっております。 私たちがツアーで訪れたのは、島の北側にある波に浸食されて作られたナチュラルブリッジでした。つい先ほどまで見ていた穏やかなカリブの海とは対照的に、“荒れた海”がそこにはありました。 風が動力であった帆船の時代、この貿易風が新大陸発見の大きな原動力となったことを思うと少し感傷的になります。
著者紹介 篠本 秀人 1957年生まれ。88年から98年まではマイアミをベースに、主にカリブ海のダイビングスポットのレポートを日本の雑誌に紹介。 客船の撮影コーディネートの仕事をきっかけにクルーズの世界へ入り、20年以上にわたってクルーズ専門誌へ記事や写真を掲載するかたわら個展も多数開催している。