昨日のカルタヘナ寄港でついに五大陸を制覇した飛鳥II。きょうは後半のハイライト、パナマ運河の通航でした。朝8時半に取り付いて夕方までに3つのロック(閘門)と湖を抜け、大西洋から太平洋へ渡ります。 ロックに入ると両脇に合計6台の電気機関車が繋がれました。壁との隙間は数メートル。船体を壁にこすらないよう、左右から均等な力で引っ張ります。門が閉じられ水位が上がれば船はその先へ。最初に通るガツンロックで3回上がって湖へ進み、そのあと2つのロックで3回下がれば太平洋です。 きょうは中村キャプテンが逐一船内放送をしてくれて、まるでガイドさん状態でしたね。たとえば「電気機関車は船を前に引っ張ってはいません。推進力は本船のプロペラです」っていう話、通航2度目の筆者も知りませんでした。発見って、やはり来る度にあるものなんですね。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。