11デッキのプールの後ろに、いつもは朝・昼食ビュッフェで賑わう「リドガーデン」という屋内スペースがあります。窓外に太平洋を見渡す昼下がり、その一画でラウハラ編み教室が開かれていました。乾燥させた「ハラの木」の葉っぱ(ラウ)を編み上げるハワイの伝統工芸です。 教えてくれるのは本場ハワイからやってきたアーティスト、バーバラ先生とロキシー先生。編んでゆく際には時々スプレーで水分を吹きかけて、素材の柔らかさを保ちながら進めます。 根気のいる作業ゆえ写真の水筒ケースは全8回の教室……のはずですが、お好きな方はお部屋でどんどん進めているらしく3回~4回で完成させてしまうとか。完成品のナチュラルでやさしい風合いはご覧の通り。長く愛用できる持ち物を自分で作れる、とっても嬉しい教室なのでした。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。