すべてがシルエットに浮かぶ朝の強い逆光の中、飛鳥IIはゴールデンゲートブリッジをくぐり抜け、監獄島アルカトラズを脇目にサンフランシスコへと入港しました。世界中から観光客が訪れる坂の街は、曇りがちだという当初の予報に反して見事な快晴で私たちを迎えてくれました。 きょうの筆者はカメラを持って街歩き。港近くの高台にあるコイトタワーから街並みを見下ろしたり、観光客を満載したケーブルカーを坂の上で待ち構えて写してみたり……。とにかくよく歩きました。お洒落な建物が連なる坂の途中でふと振り返ると、停泊している飛鳥IIの白い船体も見えました。 夕方は港近くのフィッシャーマンズワーフでお買い物。日本まで残す寄港地もここを含めてあと2つですし、お土産探しにいそしむ飛鳥IIのお客さまもたくさんいらっしゃいました。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。