日付変更線を越えて船内時計が日本と同じ6月27日になったきょう、飛鳥IIでは朝から「和」をテーマにしたイベントが目白押しでした。中でも多くの人が集まったのは午後にプールサイドで行われた餅つき大会。法被をまとったお客様がひとりずつ壇上に上り、威勢よくお餅をつきました。 味はいそべ餅、あんこ餅、きなこ餅、からみ餅の4種類。プール後方のリドガーデンにクルー総出のお餅コーナーが出現し、行列ができるほどの賑わいぶり。お客様は皆さん笑顔でお餅をほおばっていました。 太平洋のど真ん中、目映い陽射しの下での餅つきはお正月のそれとは随分違って見えますが、懐かしい日本が近づいてきたこのタイミングにふさわしい、楽しく美味しいイベントでした。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。