ダナン港に着いた時は強い雨が降っていましたが、その後天気は徐々に回復し、ミーソン遺跡に到着する頃には日も差すようになりました。 1999年ユネスコの世界遺産に登録されたミーソンは、かつてこの地に栄えたチャンパ王国の聖地として、7世紀から13世紀末に建てられた70以上もの煉瓦の建造物が、今も草木に埋もれた状態で残されています。それらは一見廃墟のようでもありますが、その場に立っているだけで神聖な気持ちになりました。
著者紹介 大木 信哉 東京都江東区出身 1980年代より、インドネシアのバリ島をはじめ、アジア各地で人々の生活や文化などをテーマに撮影取材を続けている。 2012年には、写真展『心のキューバ』を、東京、大阪、福岡、名古屋の四都市で開催。 活動の場はアジアだけにとどまらず、ラテンアメリカにも広がっている。