昨日、午後7時ころに左舷側に大きな島が見えた。その場にいた人の間で、「あれっ、こんなところに島が? もしかしてバミューダではないか?飛鳥Ⅱが航路を離れて漂流しているのでは?」と冗談交じりの会話が飛び交った。 今朝の船長の放送で、それがアゾレス諸島であることがわかった。北西からのうねりを避けるために航路を変えたのだ。そして、今回の世界一周クルーズ、3回目のグリーンフラッシュ発生についても触れた。毎日船室に配られる「ASUKA DAILY」4月15日号冒頭のコラムによれば、グリーンフラッシュは、海上表面にある微細な水滴や氷晶群を、水平線近くの太陽光が通ると、虹の色と同じ七色に分離する。その分離した太陽光線の中央にある緑色の光だけが目に届く現象のこと。 午前10時からは、2012年に、名誉棋聖、名誉名人、名誉碁聖を名乗るという、史上初の「名誉三冠」を達成した小林光一氏の講演「私の囲碁人生」を聴く。北海道の旭川に生まれて、天才少年と騒がれ、小学校卒業と同時に上京し、生涯のライバルとなる2歳年下の天才少年趙治勲が既に入門していた、木谷實九段の内弟子になってから、現在までの興味深い話の数々。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員