空中遊歩道を楽しんだあとは、二つのドームに入る。貝の形をしたこのドームをサンズ・スカイパークから見て、あれは何かしら、と話題にしていた建物だ。 一つは、カリフォルニアの朝をテーマにしたドームで、館内は20度。ここにはシンガポールでは見られない北方の花や植物が植えられている。 もう一つは、高山植物館(写真)。涼しい館内の中央に、建物にすれば6階程度の高さの植物の塔が立っていて、そこから勢いよく滝が流れ落ちている。滝からのしぶきで常に霧が立ち込めている高山の雰囲気である。 エレベーターで最上階にあがり、そこから滝の周りを螺旋状に巡らされた遊歩道を歩いて下までおりる。SFの世界に迷い込んだような不思議な空間。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員