日本との時差調整のため、早朝2時に時計を1時間遅らせる。ホノルルを出て日本がぐっと迫ってきた。ワールドクルーズの出口で、現実世界が口を開けて待ち構えているのだ。船上で、はやばやと次のクルーズの予約をする人の気持ちがよくわかる。 今日は4回目の南中、午前11時58分頃に太陽が真上に来て影がなくなる日。 午後2時から、クラブ2100で「日舞教室」。講師は、アカプルコから乗船した藤間勘護氏と藤間万吏也氏。足のつま先で床をかむという安定した立ち方や踊りの動きを分解して体操にしたものを学ぶ。これを繰り返すと、運動不足を解消できると同時に、踊りの所作が自然に身につく。最後に踏み出した足のつま先を上げ、そのかかとにもう一方の足を寄せるというすり足を教わる。 夜は柴田雅人、佑梨、愛の三兄弟による津軽三味線コンサート。若さと力の漲る津軽三味線の息の合った演奏で「津軽じょんがら節」やオリジナル曲を聴く。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員