ダカールとの時間調整のため、午前2時に時計を1時間遅らせる。今朝8時38分、飛鳥Ⅱは東経0度を通過して、西経0度に入った。 ケープタウンを出港してから、船内のアフリカ色が深まったというか、本格的になったなあという印象を抱くようになったが、その原因は、船内でたびたびアフリカ太鼓の音が聞こえてくること。 ケープタウンで乗船したンディガル・リズムが、4月30日からアフリカンダンス教室を開催しているからなのだ。 リズムカルな太鼓の音を耳にすると、何となく血が騒ぐのは、アフリカ大陸が人類誕生の地だからだろうか。 今日も10時からクラブ2100でアフリカンダンス教室が開かれ、熱心な生徒が大勢集まった。運動量の多いダンスで、みなさん汗びっしょりになりながら、わずか1分の休憩も否定するほどのりにのっていた。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員