ニューヨークで乗船したメキシコの国民的シンガー、マウロ・カルデロンさんは、6月14日に1回目のコンサートを行い、ドレスコードがインフォーマルの今夜は、マリアッチのトリオ、ロス・ヴァガブンドスを伴って2回目の登場。 圧倒的な声量を誇り、艶のあるテノールの歌声は、聴く者の感情を鷲掴みにして、あっというまに地上の世界とはまったく別の世界へと連れ去ってしまう。 私は2009年に飛鳥Ⅱの船上ではじめてマウロ・カルデロンさんの歌を聴き、とても感動したので、今回のクルーズにも乗船すると知って楽しみにしていた。 1回目では「誰も寝てはならない」「フニクリ・フニクラ」「ビギン・ザ・ビギン」ミュージカルの「マリア」「アマポーラ」「愛の讃歌」「グラナダ」「マイ・ウェイ」などアンコールを含めて10曲を休みなく歌い上げ、今回はメキシコの名曲を中心に「キエンセラ」「ベサメムーチョ」「キサス・キサス」「帰れソレントへ」「時計」など9曲を歌った。期待を裏切らない歌声に今夜もまた、心を奪われた。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員