午前7時、飛鳥Ⅱは初寄港地であるレユニオン島のサンドニに入港した。 レユニオンはフランスの海外県で2003年に海外地域圏(レジオン)となった。マダカスカル島から800km東にある、神奈川県ほどの面積の火山島。公用語はフランス語で通貨はユーロ。日本ではあまりなじみのない島だが、2010年に島の約40%にあたる自然景観が世界遺産に登録された。 現在は活動を停止している、標高3,069mのピトン・デ・ネージュが島の最高峰。標高2,631mのピトン・ド・ラ・フルネーズ山は、活火山で2010年にも噴火している。 高い山々があるために雨が多く、現地のガイドによれば12月から4月までの雨期が終わって乾季が始まったところとのことだが、飛鳥Ⅱが4月5日に近くを通過した屋久島のように、島の上空には厚い雲がかかっている。 写真は、オプショナルツアーからの帰りに撮影したサンドニ港の飛鳥Ⅱ。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員