この動物公園にはアフリカの象徴ともいうべき、ライオンと像がいない。シロサイ、ワニ、インパラ、ジャイアントレイヨウ、オリックス、ガゼル、ベルベットモンキーなどを見ても、他でも見られるし、どうということはないのでは、と思っていたが、想像するのと実際に体験するのとでは大違い。 キリンを見つけると、子供のように大興奮してしまった。バオバブの木の枝にはベルベットモンキーがいて、私たちを見下ろしている。 動物を見かけると車を止めて撮影タイム。これを繰り返して約2時間。サファリのあとは、公園内にあるレストランで昼食をいただいた。わずかに酸味のあるポテトサラダのようなひと皿と、メインは肉と野菜の煮込みに現地米。デザートは2種類のアイスクリーム。私好みの味付けで、ほとんど残さず食べて、パンもおいしかったので2個食べる。 ワニのいる池のそば、冷房のない屋外での食事だが、涼しい風が吹いて心地がいい。食べ物をもらおうと、ベルベットモンキーが十匹以上集まってきた。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員