フォトエッセイ

Cruise:2013世界一周クルーズ(245)

負の世界遺産 ゴレ島

緯度:N 14度 4分

経度:W 17度 26分

天気:晴れ

気温:26.0度

速度:0ノット


海域:北大西洋

寄港地:ダカール

ダカール出港は午後5時。パイロットの到着が遅れて、出港も少し遅れた。プールサイドで、ボン・ヴォヤージ。赤ワインとノンアルコールカクテルを飲みながら、ナマナの演奏に合わせて歌ったり踊ったりの30分。
港から見える「負の世界遺産 ゴレ島」が、出港と同時にぐんぐん近づいてくる。
ダカールは、パリ~ダカールラリーの終着点だったことで知られているが、16世紀から19世紀にかけて、大西洋を横断する奴隷貿易の中心地だった。ゴレ島は、ダカールの3km沖にあり、奴隷の収容所として使われていた奴隷の家や要塞、歴史博物館などがある。オプショナルツアーの「ゴレ島半日観光」に参加した人たちは、フェリーに乗って30分のこの島に上陸したのだ。
ゴレ島を通りすぎて振り返ると逆光で、海が銀色に輝くなか、ゴレ島とダカールの町がシルエットで浮かびあがった。奴隷貿易が廃止されたのは1815年。遠い昔のことのようでもあり、ごく最近のことのようでもあり……負の遺産ゴレ島は、静かに遠ざかってゆく。

著者紹介

青木 勝

1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展
に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員

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