船長の朝の航海情報放送で今日が夏至であることを知った。浮かれている気持ちが一瞬現実に引き戻される。気温も海水温度が同じ28度。湿度は85%。 あさって23日にパナマ運河通峡なので、10時からギャラクシーラウンジの、小久江副船長による「パナマ運河よもやま話」を聴きに行く。 パナマは、5月から11月までが雨季で、12月から4月までが乾季。したがって通峡中、スコールにあう確率が高い。パナマ運河の見所であるガツンロック、ゲイラードカット、ペドロミゲルロック、ミラフローレスロック、アメリカ橋の通過予定時刻、スエズ運河とパナマ運河の違いなどを、スライドを使って詳しく説明。また、来年開通予定で現在工事中のもうひとつの運河が貯水槽の水をくり返し使用する方式であることを知った。初めてパナマ運河通峡を体験する方が、「あさってが楽しみです」と期待に顔を輝かせた。 写真の表は、新たなパナマックスと現在のパナマックスを比較したもの。ひと回り大きな「チャンバー(船を導き入れ、門を閉じ注水することで段階的に船を持ち上げていくプールのようなもの)」となる。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員