飛鳥Ⅱは午前6時半、パナマ運河の大西洋側の入り口にある港、クリストバル港の中に入った。デッキは朝のスコールで濡れている。クリストバル港に着岸するのを見ようとスカイデッキに出てきた方が「今朝、雷が凄かったですね」と言う。私が起きる少し前の時間なのに、熟睡していたらしく全然わからなかった。 午前8時半、「ガツンロック(閘門)を訪ねて」午前のツアーに出発。パナマ運河ガツンロック近くの山に広がる高級住宅が立ち並ぶ、緑の多い住宅地や、外国人学校(日本人学校もある)がかたまっている場所などを車窓から見て、ガツンロックに到着。 見学時間は1時間。エレベーターもエスカレーターもなく、長い階段を上って、最上階に行く。ちょうど大きな貨物船が、大西洋側に向かって目の前を通り過ぎてゆく。写真手前のチャンバーは貨物船が通りすぎてしまったが、奥のチャンバーには、太平洋に向かう貨物船が入っている。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員