午前7時バルセロナ港、客船用の長い岸壁のターミナルCに着岸。人気の観光地だけあって、別のターミナルには「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」や「コスタクルーズ」の客船が並ぶ。どれも飛鳥Ⅱが小さくみえるほどの巨大な客船だ。目をこらすと、別の小さな岸壁にも飛鳥Ⅱの半分くらいの大きさの客船が3隻停泊している。 4台のバスで「バルセロナ1日観光ツアー」。市内で目立つのは、犬をつれて散歩している人々。小さな公園ではリードを外された犬が数匹走り回っている。アフリカでは野良猫しか見かけず、やたらと犬のいる光景にほっとさせられる。 高い丘の上にあるガウディの傑作のひとつ「グエル公園」は、田園都市として計画されたが、街から遠く離れているのが嫌われ、モデルルーム以外に1軒の住宅しか建たず公園として残った。それが今や、時代を先取りした自然主義の建築として、世界各国からの観光客で賑わっているのだ。写真の広場に降った雨水が下の柱を通り、その下にある有名なトカゲの噴水などに使われる。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員