「国立考古学博物館」からバスは、漁民の住む町だったというサンタルチア地区を通り、ベスビオ火山とナポリ湾がよく見えるという「卵城」の前へ。ここで撮影タイム。雨が降って肌寒かったのに、晴れたら急激に気温が上がり、海にもやがかかってベスビオ火山がぼうっとしたシルエットにしか見えない。 そこから「ポジリポの丘」にのぼり、カプリ島とソレント半島とベスビオ火山とナポリ湾が一望できる撮影ポイントに行ったが、曇ってきて視界が悪く、思ったような写真は撮れなかった。 ポジリポの丘の裏側に回り、丘を下ったところにあるレストランで昼食。アンチョビのペンネッラとトマトソースのタコ、野菜サラダに、デザートはパンナコッタというメニュー。 食後、高速道路を40分走って、ベスビオ火山のふもとにある「ポンペイ遺跡」に到着。天気は快晴になり、バスをおりると真夏の暑さ。マリーナ門の入り口で渡された遺跡の地図を見て、その広さに茫然とする。入口の急な坂道でもう息が切れる。ポンペイの時代、坂道の下は海だったそうだ。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員