「サンマルコ寺院」は特別ミサのため見学できず、そのかわりに急遽対岸にある「サンジョルジョマッジョーレ教会(ひとつ前のエッセイの写真の奥にこの寺院の鐘楼が見える)」を見学することになり、ボートで移動。 本格的な雨の後、すっきりと晴れ上がったベニス。ガイドが「海がもやっていることが多く、こんなに対岸がスッキリ見えることはめったにありません。皆様がご覧になっている光景は、16世紀から変わっておりません」と言っていた。 今日は、1700隻の手こぎボートの大会が開かれて、これを応援する人も加わって、サンンマルコ広場周辺は大混雑。写真の左手に見えるボートもその参加者達で、たったいま上陸したところ。右手の会場にも手こぎボートが見える。 教会の祭壇のそばに掲げられている、ティントレット(ドゥカーレ宮殿の世界一の大きさの油絵の画家)の最高傑作ともいわれる「最後の晩餐」などを見て対岸に戻る。 ボート大会はどのような競技なのかよくわからなかったが、対岸に戻ったところで、大会終了の花火が大音響で鳴り響き、びっくりさせられた。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員