アカプルコでのオプショナルツアーは1種類、支倉常長像、ミラドール(展望台)を回って、最後に死のダイビングショーを見る半日ツアーのみ。私達は、その午前のツアーに参加。9時にバス5台が出発した。 伊達政宗の命を受けて1613年に3ヵ月の航海を経てアカプルコに上陸した慶長遣欧使節団団長支倉常長の像は、飛鳥Ⅱから徒歩で20分の海岸にある。2000年の時は、道路中央帯の真ん中にあって、そばに行くのは危険だし、写真を撮っても絵にならないという状態だった。 2010年にアカプルコ市が宮城県の協賛の元に、今の海岸に日本広場を作り、その年の飛鳥Ⅱの寄港に合わせて、支倉常長像も移設された。 現地ガイドによれば、本来は日本の方向である海の方を向いて居るのが正しいのだが、広場に入って像が背中を向いて居るのはおかしいと言う現地の意見もあり、現在のように海に背を向けて建っていると言うことである。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員