早朝2時に1時間、船内時計を遅らせる。アカプルコとホノルルの時差は5時間なので、ホノルル到着まであと4回、1時間時計を遅らせる時差調整がある。 船長の朝の放送では、6月26日に伝えたアカプルコの西に発生したハリケーンが熱帯低気圧に変わったので、今後海のうねりがなくなるだろうとのこと。気温は28度、海水温度は29度。今朝、雨が降ったが、前方に大きな雨雲があるので、また雨が降るかもしれませんという話に少しがっかりする。360度、海と空しか見えない太平洋上にいるのだ。毎日、どこまでも真っ青な気持ちのいい海を眺めていたい。 今日はさすがに猛暑のアカプルコの疲れがあるので、大人しく過ごす。夜は、「ドワイト・アイゼンハワー&ブルースエードレビュー」。アメリカのスーパースター、エルビス・プレスリーのそっくりさんが、「監獄ロック」「砂に書いたラブレター」「ブルーハワイ」「ラブミーテンダー」などのヒット曲を、プレスリー独特の腰や脚をふるわせる歌い方で熱唱。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員