ブルーモスクなどのある丘の下、海に面したレストランで昼食。アーティチョークと人参などを煮た、ガイドの発音で「エンギナル」、淡白なマカロニグラタンのような「フルンマカルナ」、牛肉とジャガイモなどの野菜が入った鍋物「グエナ」(日本人の好みの味付けでおいしいと評判がよかった)、デザートは甘いライスプディング。 昼食後、1609年から7年かけて建てられたブルーモスクに向かった。正式な名称は、スルタン・アフメット・ジャミィ。ガイドが「タクシーに乗って、ブルーモスクに行ってくれといっても全然通じませんよ」と注意する。 このモスクは博物館ではなく現在も寺院なので、入り口で靴を脱ぎ、女性は頭にスカーフをかぶり、肌を露出した洋服を着ている人は大きな布で身体を覆う。すべて用意されているので、待機している係員の指示に従えばいい。 ドームの美しさは実際に見るしかない。世界中からの観光客と、イスラムの絢爛たる美が凝縮された光景に頭がくらくらする。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員