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フォトエッセイ

Cruise:2013世界一周クルーズ(245)

ミケーネ遺跡

緯度:N 37度 56分

経度:E 23度 38分

天気:晴れ

気温:23.0度

速度:0ノット


海域:地中海

寄港地:ピレウス

ドイツの考古学者シュリーマンの発見と、アガメムノンの黄金の仮面で有名なミケーネ遺跡は、険しい山の形状を利用してつくられた城塞なので、墳墓のあるところから見上げると、思わず声を上げたくなる高さ。真っ青な空から降り注ぐ陽光を遮るものは何もない。
「昨日までアフリカからの砂混じりの風に悩まされましたが、今日はいいお天気でよかったです」とガイドの園田さん。
教科書や様々な書籍で何度も目にした獅子の門は、実際に見ると大きく、石の重量感もあって立派で迫力がある。日陰があるのは門を入ったところだけ。城壁のくぼみで野良犬が寝ている。「体力に自信のない方は、頂上まで登らずに、ここでお待ちください」と案内されたが、全員が黙々と急な石畳を登る。石畳はすぐに途絶え、あとは足場の悪い曲がりくねった山道である。
ほとんど山登りの感覚で、途中の景色を眺めながら頂上に達する。爽快である。「これまで案内して、全員が頂上まで登られたのは飛鳥Ⅱのお客さまだけです。驚きました」と園田さん。私も驚いた。

著者紹介

青木 勝

1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展
に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員

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