ミコノス島のもうひとつの観光名所、カト・ミリの5つの風車も、港から5分も歩けば着いてしまう距離にある。途中にある、リトル・ベニス地区の海に面した軽食堂からは、この風車と飛鳥Ⅱが眺められる。私達が行ったときは、数軒ある軽食堂のすべてに飛鳥Ⅱのお客さんがいて、飲んだり食べたりして、くつろいでいた。 晴天で、空も海も限りなく青い。ここで、飛鳥Ⅱを入れ込んだ風車の写真を撮ったが、陽射しが強烈で暑さに音を上げる。 かつては小麦を挽くために使用されたが現在は使用されておらず、ミコノス島のシンボルとなっている風車は、港の反対側の丘にもあり、アノ・ミリの丘の風車といわれているが、あまりの暑さで、丘を登る気にはなれない。 どこか適当なお店でお昼を食べようと、再びリトル・ベニス地区に入った。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員