昔から船が赤道を通過する際には、「赤道祭」と呼ばれる道化芝居的な催しをする習慣があるそうです。飛鳥IIもついに赤道を越えて南半球へと入り、今宵は赤道通過祭で盛り上がりました。ネプチューン(海神)とオフィサー陣がなぜかプール上の特設土俵で相撲の取組。 そしてもちろん、日中はいつものように多数の教室・講座が開催されていました。お邪魔してみたのは14時からフォーシーズン・ダイニングルームで行われたワインセミナー(写真左下)。まさに華やかな客船にふさわしいこのセミナー、講師はレコール・デュ・ヴァンの畑久美子先生です。 今回は白と赤の2つのワインを試飲に用意。前者がレバノン、後者がチリで、「ニューワールド」と呼ばれる新世界のワインです。安定した品質やコストパフォーマンス、品種の明記、そして自由な発想によるワイン造りなど、新世界ならではの魅力を実際に味わいながら伺うことができました。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。