今日、地球規模で環境保護や省エネを考える時代。海も例外ではありません。「飛鳥Ⅱ」「飛鳥Ⅲ」も環境にやさしい船を目指し、新技術の導入による新しいエコ装備をしております。

逆浸透膜式造水装置客船初で
海水を真水に
「飛鳥Ⅱ」では、特殊なフィルターに海水を通すだけで真水を作ることができる「逆浸透膜式造水装置」という装置を搭載しています。これは西アジア諸国など真水の入手が困難な場所で採用されている技術で、国内客船では「飛鳥Ⅱ」が初めてです。このような装置を持つ「飛鳥Ⅱ」ですが、特に洋上では水は貴重なものですので、今後も節水に努めてまいります。
環境への配慮と同じように大切なのが、船の安全と安心です。時には100日というロングクルーズでもお客さまが安心してご乗船いただけますよう「飛鳥Ⅱ」では、船の構造や設備、避難対策などたくさんの工夫をしています。

脱プラスチック
「飛鳥Ⅱ」では、海洋生態系の多様性保全の観点からバラスト水処理装置を搭載しています。昨今、活発化している環境規制に対して適切に対応しています。また、2019年よりプラスチック製ストローを全廃し、紙製ストローを採用しています。これにより年間10万本のプラスチック製ストローゴミを削減しています。

飛鳥Ⅲの環境対応
2025年就航予定の「飛鳥Ⅲ」においては、化石燃料としてはクリーンな燃料とされるLNG燃料に対応したエンジンの採用や排気ガス中の窒素酸化物排出規制ルールに対応するための脱硝装置、および日本のクルーズ船として初となる陸上電源を活用できる設備の搭載など、環境負荷の低減を目指しています。