安全運航への取り組み
■安全方針
当社は以下の安全方針を設定し、旅客船運航者として社会的使命を全うします。
1)関係法令及び社内規定の遵守と安全最優先の原則
2)安全マネジメント態勢の継続的改善
3)海上における人命の安全
4)船舶の安全運航
5)環境の保護
■安全重点施策
当社は上記の安全方針に沿って以下の安全重点施策を策定し実施します。
ア)重大事故発生件数ゼロ : 2024年度 達成状況 ゼロ
イ)環境被害の事故件数ゼロ: 2024年度 達成状況 ゼロ
■安全統括管理者及び運航管理者に係る情報
当社は海上運送法に基づき安全統括管理者及び運航管理者を選任しております。
安全統括管理者: 専務執行役員 令和6年4月1日選任
運航管理者: 運航部 部長 令和6年7月1日選任

揺れ対策

洋上では、大なり小なり必ず船には起きる揺れ。揺れには進行方向に起きるピッチング、横方向に起きるローリングがあります。そのローリング軽減対策として「飛鳥Ⅱ」にはフィン・スタビライザーという横揺れを減らす装備がされています。フィン・スタビライザーは両舷の船底付近についている小さな翼のようなもので、それに働く揚力によって船体の横揺れを減衰するものです。そのほかにも水面下の船首を丸くし波が発生しにくくするなど、船の構造や装備にはいろいろな工夫が施されております。また、衛星通信装置で気象・海象情報をリアルタイムで入手し、快適なクルーズをお届けできるよう、情報収集に努めています。

避難訓練

「飛鳥Ⅱ」では安全のため「非常時におけるお客様の避難訓練」の参加をお願いしています。これは国際条約に基づき法律で定められた訓練です。「飛鳥Ⅱ」にはお客様全員が乗っていただける数の救命ボートを配備しておりますが、いざという時にあわてず行動できるよう、救命ボートまでの退出経路の確認をしてもらいます。また各客室のテレビで救命胴衣の場所、着用の仕方や避難訓練の様子などを放映しておりますので、必ず視聴をお願いいたします。
米国連邦法に関するお知らせ
米国連邦法(Cruise Vessel Security and Safety Act)により、米国に入出港する客船に乗船中の米国籍のお客様や乗組員が犯罪や失踪などに巻き込まれた場合、または米国領海内を通航・停泊中に米国籍以外のお客様や乗組員が、同様の事件に巻き込まれた場合は、「飛鳥Ⅱ」の船籍国である日本の捜査当局に加え、アメリカの捜査当局にも報告することが義務化されました。
お客様におかれましては、これらの事件を発見された際には、速やかに「飛鳥Ⅱ」乗組員にご連絡いただきますようお願い申し上げます。また、お客様ご自身で直接、米国連邦捜査局や米国沿岸警備隊にご連絡いただくことも可能です。詳細につきましてはこちらのThe Passenger Security Information Guideをご覧ください。
また、米国沿岸警備隊が取りまとめた犯罪及び失踪に関する統計は下記WEBサイトでご覧いただけます。
US CoastGuard-Cruise Line Incident Reporting Statistics
■ URL:https://www.transportation.gov/mission/safety/cruise-line-incident-reports