飛鳥IIはガイランゲルフィヨルドを出て、次の寄港地ホニングスボーグを目指して航走します。外洋に出ると思いきや船長の計らいで、フィヨルドの中を北上しています。島の間を縫うように走り続け、途中お椀を伏せたように七つの山が並んでいる場所や、氷河の見える入り江などがあり、雪や氷河に覆われた山を見ながら北極圏の光景を楽しみます。 サイさんの2回目のコンサートです。この夜は日本の歌を歌った後、サイさんの高音が聞かせどころの「愛する小鳥よ」を歌いました。その後プッチーニの「トスカ」から、「蝶々夫人」から、「トゥーランドット」からそれぞれ1曲ずつ歌い、アンコールで「赤とんぼ」を歌いました。サイさんの歌声は心に染みとおり、至福の時間となります。
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師