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フォトエッセイ

Cruise:南極・南米ワールドクルーズ2015-2016(100)

最果ての都市ウシュアイア

緯度:S 54度 49分

経度:W 68度 18分

天気:曇り

気温:10.5度

速度:17.7ノット


海域:-

寄港地:ウシュアイア

昨日プンタアレナスを出た飛鳥IIはマゼラン海峡からいったん大西洋へ出て、かのダーウィンが乗ったビーグル号に因んだ「ビーグル水道」を西進するかたちで、午後にウシュアイアに入港しました。さすがは南米の南の果てへの海路、歴史上の名優たちにまつわるエピソードにも事欠きません。
日中はこの海域を500年前に通過したマゼランの物語を中心に、月尾嘉男先生が「南米大陸南端を通過した英雄」と題して講演してくれました。東大名誉教授であり冒険家、自らもカヌーで南米の最南端とされるホーン岬を周回したというだけに、いっそうのリアリティをもって往時の厳しい航海に思いを馳せることができました。
さて、ウシュアイア港の桟橋に着くと、向かい側には南極に向かう小型客船がいくつか並んでいました。南極観光の拠点にふさわしく、メインストリートにはペンギンの置物を並べた土産店やアウトドア用品店が軒を連ねています。思った以上に先進的で華やかなこの港町に、きょうはオーバーナイトで停泊します。

著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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