世界一周のような長期クルーズの最後を締めくくるイベントと言えば「クルーショー」。帰国前夜の今晩は、飛鳥II各部署のクルーたちがさまざまな出し物を演じてくれました。海賊に扮した新入社員、料飲部門精鋭5名のヒップホップダンス、ホテル部門のよさこいソーラン節、キャビンスチュワーデスによる歌と踊り等々。 船内各所でふだん見掛けるあの人もこの人もまるで別人のような出で立ちで登場し、満員のお客さんは大喝采。なかでも中村大輔キャプテンを主役とする豪華キャストで演じたオフィサー陣の「うらしまたろう」飛鳥IIバージョンは、大トリにふさわしい盛り上がりを見せました。 亀になったホテルマネージャー、カンペを見てもセリフが出ない機関長、竜宮城の美女に囲まれご満悦のキャプテン……。笑いの渦に包まれながら飛鳥IIはひさかたぶりの日本に、もうそこまで近づいています。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。