photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/6/14(土)

太平洋をイルカや海鳥と

  • 緯度:N 7度 26分
  • 経度:W 82度 39分
  • 天気:晴れ
  • 気温:28.0 度
  • 速力:13.2
  • 海域:カリブ海
  • 寄港地:終日航海日

壮大な世界一周クルーズの航路を進んで、久しぶりに太平洋に戻った「飛鳥Ⅱ」。パナマ運河通峡翌日の今朝は、船首あたりに、たくさんのカツオドリが並走して飛んでいました。時折「クゥエーッ」と鳴き声を発して急降下。舳先近くから逃げるトビウオを狙っているようです。何度か捕食のシーンを目撃しましたが、写真に収めるのは簡単ではないようです。

そしてこれからしばらくの区間はクジラやイルカにも出合うはず……。という話が船内であったそばから、いました、いました。イルカの群れ。「飛鳥Ⅱ」の引き波から飛び出す遊びが楽しいらしく、何度も繰り返し飛んでいたのが印象的。「きょうのイルカはとびきり元気だったわね」。リドカフェですれ違ったお客様が嬉しそうに仰っていました。

さて、船内の催しできょう特にご紹介したいのは、14時からクラブ2100で開催された「平田耕治タンゴ教室」。バンドネオン奏者の平田さんとギャラクシーラウンジの舞台に立ったタンゴダンサー、ルシアさんとマティスさんによる、やさしくも本格的な教室です。男女の足並みの揃え方、ダンスホールを反時計回りに踊っていくことなどを、平田さんの通訳で楽しく教わりました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。