photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/6/24(火)

ケーブルカーと坂の街

  • 緯度:N 37度 48分
  • 経度:W 122度 24分
  • 天気:曇り
  • 気温:14.0 度
  • 速力:14.1
  • 海域:-
  • 寄港地:サンフランシスコ

夜明け前に霧のゴールデンゲートブリッジをくぐった「飛鳥Ⅱ」は、日の出とともに監獄島として映画などでもお馴染みのアルカトラズ島を左舷に望み、定刻通りの7時にサンフランシスコ港の桟橋に接岸しました。ニューヨーク以来のひさしぶりのアメリカはパナマ運河を通って20日ぶり、今度は西海岸というわけです。入国審査を済ませたら、さっそく街へ繰り出します。

きょうの筆者は坂の街歩き。住宅街の急な階段を上って桟橋目前の丘上にそびえるコイトタワーのてっぺんから「飛鳥Ⅱ」をパチリと写し、そこから起伏に富んだサンフランシスコの街へと進みます。当地でケーブルカーと呼ばれる路面電車が時折、横を通り過ぎます。そのケーブルを動かす基地は博物館にもなっていて、巨大な滑車が回っているのが見られます。

動き続けるケーブルを手動で掴んだり離したりすることで、ケーブルカーは走ります。だから車両を見ていると、乗務員が操作する巨大なハサミのような装置に気づくはず。アルカトラズ島を望む坂道でそんなケーブルカーを写し、SNSで話題のくねる坂道・ロンバードストリートでは「飛鳥Ⅱ」のお客様にも出会ったり。最後は海辺のレストランでシーフードを味わって、久しぶりの都会を満喫できました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。