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飛鳥Ⅱ

2025/6/27(金)

操舵室から見る虹

  • 緯度:N 29度 53分
  • 経度:W 143度 8分
  • 天気:曇り
  • 気温:23.0 度
  • 速力:17.9
  • 海域:太平洋
  • 寄港地:終日航海日

毎日、夕方に部屋に戻ると届いている船内新聞『アスカデイリー』。それを開いて、翌日のスケジュール表に何があるかとワクワクするのもクルーズライフの日常です。きょう6月27日の表内でひときわ目を惹いたのは、久しぶりのブリッジオープン。午前9時から10時のあいだ、お客様が操舵室を見学できる時間です。行ってみると、すでにたくさんのお客様。

キャプテンや航海士に熱心に話を聞く方や、計器類を珍しそうに眺める方、用意された制帽をかぶって記念写真に興じる方。そしてそんななか、ひとりのお客様が声を掛けてくださいました。「ほら、そこに虹が出ているよ」。窓外に目をやると、舳先の正面の低い位置にゆるやかな弧を描く虹が。写真には実際よりも薄めに写るものですが、いかがでしょう、ご覧になれますでしょうか。

天気にも恵まれたため、両舷に張り出すブリッジウィングに出てスマホで海を撮る方もいて、どなたもとっても楽しそう。この日は朝から各種教室が超充実、とりわけ「飛鳥Ⅱ」専属マジシャンの渡邊卓也さんによるクロースアップマジックの講座がユニークでした。豊かな表現と自然な動きを心掛け、目指すはご家族やお孫さんへのマジック披露。どなたも笑顔でチャレンジしていらっしゃいました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。