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飛鳥Ⅱ

2024/4/14(日)

穏やかなマラッカ海峡の日差しの下で

  • 緯度:N 3度 14分
  • 経度:E 100度 34分
  • 天気:晴れ
  • 気温:30.5度
  • 速力:16.3ノット
  • 海域:マラッカ海峡
  • 寄港地:終日航海日

昨晩21時に夜景輝くシンガポールを後にした「飛鳥Ⅱ」。今度は踵を返すように北西へと針路を変え、次なる目的地・モーリシャスのポートルイスを目指してマラッカ海峡へと入りました。海峡の幅は狭いところで37km、水深は30m程度の浅さが大半とのこと。海上交通の要衝にふさわしく、周囲には絶えず船が行き交っています。

そんな中、お昼のプールデッキで催されたのがフルーツビュッフェ。アジアの雰囲気を楽しんでもらおうと、ドリアンとココナツジュースが振る舞われました。ご存知の方も多いはず、ドリアンは独特の香りの強さでどこの国でも通常「ホテル持ち込み禁止」の果物です。「飛鳥Ⅱ」ではきょうのプールサイドに限り、そのクリームのような濃厚な風味を楽しみました。

また、アジアの多民族国家シンガポールも次の寄港地ポートルイスにも、じつはインド系の人たちが多くいます。そこで今宵のコンサートは、石濱匡雄さんら3人による『弦楽器シタールと打楽器タブラによるインド古典音楽の世界』。20本もの弦をもつシタールとリズム感あふれるタブラの不思議な音色に、思わず心惹かれるひとときでした。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。
2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。